"最初のすき""あの日から今"

 

 

 

私の八乙女担人生は  きっと知らない間に始まっていた。

 

 

そう断言できるくらい どうしてHey! Say! JUMPを好きになったのか どうして光くんを推したいと思ったのか 実は記憶になくて。まだ幼いとき 教室のど真ん中で"Hey! Say! JUMPが好きなんだ"と叫んだ思い出はある。なぜ叫んだのか それもよく分からない。(今考えればやべえやつだ)

 

 

気づいたら光くんは私の人生の一部になっていて 気づいたら私は大人と呼べる年齢になっていた。それくらいHey! Say! JUMPと光くんと共に青春という時間を過ごしてきたのは確かなのだ。

 

 

私は茶の間オタクの時代が長い人間なので  "推しに会いに行く"という感覚がずっとなかった。そんな私に"ライブに行けば推しに会えるんだ"と教えてくれたのは松島担の幼なじみであり、古い中島担の友人である。彼女たちが私のことをライブまで連れて行ってくれなかったら きっと 推しに会いに行くオタクにはなっていなかったかもしれない。そう思うとなんだか不思議な気持ちになる。

 

 

初めてジャニーズのライブに行ったのは"JOHNNYS' Worldの感謝祭 in DOME TOKYO・OSAKA" そして 人生で初めての東京ドームだった。(ちなみにその時にスカイツリーにもいった。すごいなと思った記憶も。)大きな会場で 目の前に ずっとテレビの向こう側の人たちだと思っていただいすきなアイドルがいた。だんだんと薄れていく記憶が惜しいが 今もまだ覚えている思い出はちゃんとある。私にとってあの場所に訪れることができたこと 一生変わることのない初めてが すごく幸せだった。

 

 

そしてその後 DEAR.までライブに行くことがないのだが。DEAR.では自名義というものを手にした嬉しさがあったなあという記憶。当落がまだ電話で行われていた時代で なかなか繋がらない電話に家族総出で手伝ってもらった。(公衆電話だと繋がる説 あれほんとうなの?)本当に大変だったけど チケットが届いて席を知った瞬間の嬉しさはたぶん一生忘れられないよ。こんな良席ってあるんだ と驚き 友達と心から喜んで。ライブ当日も 目の前にいる光くんがすごくキラキラしていて ああ大好きだなあと何度も何度も実感した。

 

 

その年から毎年ライブに行くようになるのだけど、10周年ライブで それまでずっと少クラなので歌っていて 私も一緒に歌いたいな 生で聴きたいなと思っていた Dreams come trueの"手を伸ばしてごらん きっとここにいるから 怖がらないで 誰もみな ひとりじゃない OH"を一緒に歌えた瞬間の鳥肌は今も鮮明に記憶に残っている。本当に本当にうれしかったなあ。テレビの向こう側の存在だと思っていた人たち。いつか私もメンバーとファンと一緒に と夢見ていた時間。堪らなく幸せだった。現場に足を運ぶことのない 茶の間オタクの私だったが 10年の内 7年は彼らのことを見てきている。なんともいえない すごく濃い時間だった。もう10年 されど の感覚。

 

 

8人になって初めてのライブで それぞれのソロ曲ができたSENSE or LOVE。光くんのソロ曲を楽しみにしていた分 あの時間の悲しさは今もずっと覚えている。(やっかいなオタクだなあと自分でもおもうよ)でもあのとき光くんはハーフアップという言葉を知らずにハーフアップをしていたのもかわいい思い出だったなあとか、ソロ曲の時間は 光くんのことをみんなが見ている それがすごくうれしかったこととか。八乙女担として 光くんを見てもらえる嬉しさといったらもう。私のすきなひと かっこいいでしょ!?状態だったなあとか。幸せな思い出もたくさんあるんだよ。

 

 

 

そんなこんなで たくさん色んなことを端折りながら 私のオタク人生ではじめての気持ちになったPARADEの話をしたい。私的ラストの日 光くんが大きくて 私のだいすきなアイドルで 眩しくて ファンもたくさんいて なんだかすごく遠い存在だなあと初めて思ったのだ。画面越しの存在だと思うことはあっても 上手く言えないが遠い存在だと思ったことはこれまでなかった。それはきっと光くんが アイドルとしてできる最大限の愛を私たちファンに届け続けてくれていたことを知っていたからだと思う。アイドルとファンなんだから遠い関係なのは当たり前なのに スポットライトに照らされた光くんがすごくすごく遠く感じた瞬間だった。それまでの私は 光くんに対して守りたい 傍にいたい という気持ちが強くて 周りを見渡せばなかなか見つからない光くんのうちわを ここにいるよ!と伝えたい一心で持ち続けてきた人間だったので 私が居なくても‥と自己中心的な気持ちになってしまったのも確かだったなあ。もう十分 大きくなったね あなたを愛してくれる人がこんなにたくさんいるんだなあ と身をもって感じたりもした。うれしい さみしさだった。

 

 

 

そこから世界は目には見えない 感染症と闘うことになる。自由に外に出ることが出来ず 推しに会いに行くなんて以ての外。そんな時間が長く続いて。2年経ってやっとの有観客ライブができた2021年。10月に光くんには会っていたので 幕張が2年ぶりのJUMPのコンサートとなった。久しぶりに会う彼らは 私のだいすきな彼らだった。配信ライブで大号泣した最終日。納得がいかず 信じられず ただただ泣くことしかできなかった4月。会いたくて でも会えなくて もどかしい時間を過ごしていたからこそ 友達が連れていってくれた素敵な席で 2年ぶりにみんなに会えたこと 2ヶ月ぶりにアイドルの光くんに会えたこと 心から幸せだった。一緒にいれば嬉しいも楽しいも悲しいも悔しいも お互い分け合って過ごしてきている彼らが 何よりも愛おしかった。

 

 

4年ぶりに"おかえり"といえた仙台公演は2022年初ライブでもあったので また違った部分でのわくわく感もあったなあ。もちろんそれまでの間にジャニフェス・カウコン と光くんに対して「心配」という気持ちが拭えなかった時間もあったからこそ 幕が開いた瞬間の戸惑いはどうしようもなかったのかもしれない。心配かけまいと笑顔を届ける姿 楽しそうな中に時より心配になる表情 前半は放心状態 その言葉がよく合うような感情だった。何が起こっているのか 目の前の状況が整理できなかった。でもそれも4公演目に向けて だんだんと減っていったのは 光くんが"楽しい"を一生懸命届けようとしてくれている中で 自分が楽しまないのは違う と思えたからだと思っている。ここでも私は光くんに助けられているんだなあと実感したりもした。

 

 

後日光くんはやおとめの道で"自分のうちわは最低限ファンサはしたと思います!"と話してくれている。現実的に考えて かなり難しい話なのかもしれないが 私はそんな風に光くんが思っていることがすごく嬉しかった。アイドルとしてファンのことを大切にしているよ と光くんから感じることは多々あるけれど この発言もそう思う理由の一つになった。これからも自信満々にこう思っていて欲しいし、光くんが"自分のファンをちゃんと幸せにできた"という確信がこれからも光くんの心の中にあるだけで 私は本当にうれしい。光くんはどこまでもアイドルであると私は思う。そんな彼が私はだいすきなのだ。

 

 

 

"信じることが一番のお薬"と伝えてくれたあなたがだいすきだからこそ 私は今もあなたのことを信じて待っています。らじらーで光くんの言葉で伝えてくれたあの日。目の前が真っ暗になって 嘘だとすら思った。現実を受け入れきれなかった。なにも出来なくて 何をしていても涙が止まらなくて。そんなオタク人生で初めての経験をした。でも今は 光くんのことを心の中で感じながら 日々を生きています。そしておかえりと言える日を楽しみにしています。光くんがちゃんと眠れていたらいいな ご飯食べられていたらいいな 少しでも笑えることがあったらいいな 一日でもはやく良くなったらいいな そんなことを考えながら生活する毎日です。

 

 

光くんを好きになったからこそ 出会えた気持ちがある。こんなにファンを大切にしてくれるアイドルに私は初めて出会った。というより私は八乙女光くんが人生で初めての推しであることを誇りに思っている。出会えてよかったと何度思ったか分からないくらいだ。アイドルを応援していると"ずっと"や"一生"が叶わないものであると突きつけられる時がある、でも光くんを好きでいると その"ずっと"や"一生"が信じられるのではないかとすら思ってしまうのだ。光くんが届けてくれる幸せの魔法はとても大きな力をもっているんだよ。あなたを好きになれて本当によかった。気づけば私に残っている最初のすきの記憶から 十数年の年月がすぎた。長いようなあっという間な時間だった。人生のどん底にいた時 イヤホンから流れたKISS Diaryの光くんの歌声に涙し 東京からの帰りの新幹線の中で何度も何度も繰り返し聴いたJUMP WORLDのアルバム曲たち。そんな風に私の人生の節々には光くんとHey! Say! JUMPがいる。それが本当に嬉しいのだ。

 

 

今7人のHey! Say! JUMPを見るのが時より辛くなる瞬間があるが、この先 長くHey! Say! JUMPで居続けるために 自分にもストイックな彼が選んだこのおやすみをするという選択を私は肯定していたい。無理して続けるのではなく おやすみをする と決めてくれた光くんにありがとうと伝えたい。私は光くんに世界でいちばん幸せでいて欲しいと思っている。それは私が思う一番の幸せではなく 光くん自身が "世界でいちばん幸せだ"と思える人生を歩んでほしいということだ。だからこそ 自分をいちばん大切にして欲しい。きっとこの先も ふとした瞬間に暗い気持ちになる時もあるかもしれないが その気持ちとうまく付き合いながら ゆっくり光くんのことを待っていたいと思う。だいすきなあなたが 笑顔で帰ってくる日を私は心から楽しみにしている。無理せず 光くんのペースで これからもすごしていてくれたら それでいい。

 

 

"また 笑顔で"

 

 

会える日まで。

 

 

 

2022.04.13 fin.